お薦め商品(今期の見どころとご挨拶)
担当スタッフが厳選した今期出品作品の解説
歴史上類を見ない猛暑に続く、観測史上最大の災害級の降雨。まるで世界が壊れかかっているかのようです。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。目録をご覧になられている皆様におかれましては、ご無事でお過ごしのことと存じます。お見舞いの言葉が杞憂に終わることを喜びつつ、同時に、「蔵書」もまた、水禍に遭うことなく無事であるよう、心より祈念いたします。そして、今回の目録が、多少なりともコレクションの充実に寄与するモノであれば良いのですが...。
今回掲載の商品の追加説明を少々。
「こくいのかいじん」の“まさを”って作者は、赤本漫画でよく見かけます。時代を考慮して“芳賀まさお”って考えは、安直すぎますよね。
「盲目の少女」は、日の丸文庫からも出ています。これまで入荷した事がないので、漫画本文が同じ内容なのかは判りませんが、商品番号:9と同様に日の丸文庫版の表紙は高橋真琴です。掲載商品のあずま社版の表紙は、高橋真琴ではありません。装丁だけを変えて別の会社からの発行ってのは、貸本時代によくみられる手口です。
「隊長ブーリバ」は、小説のコミカライズ版です。同タイトルのアメリカ映画もありますが、この商品の発行より後の公開です。
「黒い風」は、久しぶりの入荷ですが、状態が良くないので、状態にこだわったコレクションの場合は、ご注意ください。
「御庭番一生記」読んでいないので、この作品での扱いは不明ですが、“御庭番”の本来の仕事は、諜報員(スパイ)らしいです。
「ゴルゴ13」は、抜け巻なく1~44巻までです。巻数表記がないのですが、手元の資料と発行日から確認しています。SPコミックスでは未収録の3話を収録している巻も合わせてのセットです。なぜ、区切りの悪い44巻までかって言うと、そこまでしか入荷しなかったってだけで、深い理由はありません。読みクセすらも少な目で、かなり状態の良いセットです。
「なぞのねむり人形」は、乱丁でページが入れ替わっている箇所があります。乱丁は、一般的には製本時の丁合ミスが原因である場合が多い様に思いますが、この商品は、ページの表裏で本来とは別なページが印刷されている乱丁なので、印刷段階でのミスが原因なんだと思います。出版社が気づいていない、もしくは、見なかった事にしたとすると、乱丁がないモノは、存在しないのかも知れません。
打撃の神様と言われた川上哲治の物語「不滅の背番号16」は、本誌掲載が無く、この2冊で読切完結です。
「漫画学校」は、90年以上経過で綴ホチキスが腐食して、ほとんど機能していません。現在は確認出来ない箇所でもページを開くだけで劣化がすすむ可能性がありますので、ワレやページ外れがあるものとご理解ください。
MOシリーズとして刊行されていた「タンタンタヌキ」。手製本で限定200部のエディション入です。製本者名も奥付にクレジットされています。MOとは、フロッピーディスクに変わる記憶媒体で、当時、時代を変えるかもしれないと思われた程の画期的な最新の製品でした。それにあやかってのMOシリーズだったのでしょうか、MOを入れるためのプラケースに入っています。
「テレビ小僧」の2巻は、本体奥付の定価欄は240円に訂正された感じの黒塗り(印刷)があります。帯に印刷された定価は訂正された感じもなく240円です。定価が220円から240円に変更されるはざまの発行で、短い期間で帯を再印刷するなんてあったのかなんて思い、発行当時から240円だったのではと疑問を持ちました。弊店では、まだ入荷がなく確認出来ていませんが、本体に訂正なく220円で表記され、帯も220円のモノってあるんでしょうか。
「遺書 白い少女」は、“遺書”を外したタイトルの桜田淳子主演の映画も製作されています。
あまり見かけない「パタリロ!アニメ全百科」しかも帯付。そこそこの状態なので、探していた方は、この機会をお見逃しなく!
「アートプリント」とした商品番号:102~106は、詳細な印刷技法(おそらくジークレー印刷。)は特定できていませんが、非常に緻密で美しい発色の高精細な印刷で仕上げられています。作者が出来上がりに納得しての直筆サインとエディション番号などが、単なる複製品ではなく美術的な価値を見出すとも言われています。絵自体は、アダルト小説の挿絵か表紙絵かと思われます。比較的おとなしい感じの絵柄を選びましたが、古書市場で数点落札した中には、サイト公開を憚れる大胆(ドギツイ)なモノも含まれていました。
それでは、今回も沢山のご注文をお待ちしています!